あの料理評論家の長男が逮捕されました。
警視庁捜査2課によると、容疑者は、料理を教える学園の理事長の長男で「ナンバーズの購入代金にしたり友人にあげたりした」と容疑を認めているという。
捜査2課の説明では、容疑者は総務部長だった2012年4月~今年3月、学園が広告宣伝業務を外注する渋谷区のデザイン会社と江戸川区の広告会社の2社に、正規の代金に水増しして請求させるなどの手口で、計1133万円を学園に支払わせた疑いがある。容疑者は2社に先に現金を要求して受け取り、その分を学園に水増し請求させる形で「返金」していたという。
(ヤフーニュース)
これはキックバックと呼ばれる手法で、発覚がしにくいタイプの会計不正となります。
取引業者と癒着して会社に水増し請求させ、自身はその取引業者からお金を受け取るという仕組みです。
この不正が発覚するパターンは3つ。本人が口が滑って漏らしてしまうか、取引先と関係がうまくいかずばらされるか、税務調査か。
税務調査が取引先に行くと帳簿を見た際にキックバックは基本的にはわかります。
しかし、親のひいき目があるにせよ、この方は総務部長
「ナンバーズの購入代金にしたり友人にあげたりした」
親の七光りを悪用して得たお金をギャンブルと女につぎ込む典型的なドラ息子に感じます。
このような手法を取引先から持ち掛けられた場合には犯罪事件に巻き込まれる可能性があるので慎重に対応しましょう。
なお、警視庁の捜査2課が記事に出てきますが、そこが経済犯罪を担当しています。