本日、クラボウ(倉敷紡績株式会社)から不適切な取引にかかる調査結果を記載した報告書の要約版が公表されました。

創業100年を超える老舗でも起きる不祥事。ケーススタディとしてまとめておきます。

 

扱われた手口

買戻し契約

いくらいくらでまた買い戻すから、しばらくあずかっておいてよ~と裏の取引条件を決めて販売すること。

これは、実質的には売ったことにならないケースが多数。

売上を増やすため+売れない商品を(デッドストック)を売れる商品に見せかけるために行う。

 

循環取引

商品を、A社→B社→C社→A社~のようにぐるぐる回して売上増やす。売上増やすくらいなら、上場企業以外は問題になることは少ないが、スケベ心が出て、ついでに利益も増やしてしまうと、どこかの会社がツケを持ったまま最後に爆発する。非常に有名なIXI(IBMまでも巻き込んで循環取引)が記憶に新しいところでしょう。

 

影響額

  • 売上高が10億6000万円多く計上されていた。
  • 税前利益が2億9000万円多く計上されていた。

 

不祥事が起きた理由

根本的には悪いことを悪いと思わない組織風土が原因と結論付けています。

私がレポートに付け加えるとすると、経営者の認識不足というところでしょうか。こういうことが起きないように防止する仕組みとチェックする仕組みを取り入れて企業経営するのは経営層の責任です。

 

参考資料