顧問先は近くの〇〇に頼もう。

銀行や知り合いに紹介された近所のあの人に頼もう。

 

そんな風に顧問税理士を決めていませんか?

中小企業では、顧問税理士が会社の帳簿をつけるケースが多いでしょう。

特に創業期では良い顧問税理士をパートナーにすることは会社成功のファーストステップ

その後の会社成功に大きく影響します。

 

会計をないがしろにしては成功が遠のく。会計の重要性を再確認

先人たちの言葉を引用しましょう。

坂本龍馬(幕末の英雄) 「これより天下のことを知るときは、会計、最も大事なり」

渋沢栄一(日本産業の立役者) 「数字算出の確固たる見通しと、裏づけのない事業は必ず失敗する」

ドラッカー(著名な学者) 「会計数値がない業績報告は、全く報告していないのと同じ」

稲盛和夫(京セラ、JAL再生等) 「会計が分からなければ、社長は務まりません」

盛田昭夫(ソニー創業者) 「会社はお金を儲けるのを目的としているのだから、経理数字は会社内の仕事を計るものさしである」

長期的に大きな成功を収めた経営者で会計を軽視している人は存在しない。

 

税理士や会計事務所を選択するときに目が行きがちな項目

  • サービス
  • 価格
  • 能力
  • 場所/地域

このあたりが検討される項目でしょうか。

その中で、ついつい大きな比重を持ってしまう項目が「場所/地域」です。

しかし、それって本当に重要なのでしょうか? メリットデメリットを整理しました。

 

近くの税理士事務所に顧問を依頼するメリットデメリット

近くの良い点(メリット) 近くの悪い点(デメリット)
緊急の際はすぐに直接事務所に行ける。又は来てもらえる 事務所の選択肢が地域限定で狭いため、自社にフィットする事務所ではないかもしれない
地域の話ができるため、雑談から地域の状況理解が深まる 競争が激しい都内や大阪の状況に遅れる
地場の地銀や信金とつながっており、話が早い 地銀もレベルの高い融資は地場の事務所では対応できないので都内の事務所に依頼するのが多い
定期訪問の交通費が少なくて済む

一概に近くの税理士が良いとは言えません。会社の状況とニーズに合わせてケースバイケース。

 

ローカルに特化したビジネスで、商圏が非常に狭い場合には地域の話ができる地場の税理士事務所は心強いでしょう。

一方、日本全国へ取引先を展開したり、海外進出をしたい構想があるのであれば、近場は事業の足を引っ張る可能性があります。

近年、インターネットが発達して書類のやり取りはFAXからメールやネットドライブへ変化していますし、会議も全国各地からビデオで参加して行うケースも多いです。

家の軒先で八百屋をやるようなケースを除き、インターネットコミュニケーションは商売の大きな武器になります。

インターネットが使える方であれば、良さそうなパートナーが見つかったら、定期訪問をビデオ会議に置き換える等試してみてはいかがでしょうか。

きっと、時代の変化と便利さを感じると思います。きっとその刺激は会社の商売にも活きていきます。